混ざらぬ色
未
総悟____.side
「チャイナ-死んでたら返事くれェ-」
死んでいたら返事なんか返ってこない。
そんなこたァ-知ってる
別に死んでたら死んでたで、いい
あいつが居るだけで胸苦しい
目が合うと胸糞悪い
いっつもそうだ
別に___記憶ねェならねェでいいんじゃねぇのか?
それなら、それで殺りやすい
何の疑いもせずに戦える
モヤが晴れると思ってる
『___あんな奴探す方がやっぱり胸クソ悪りィ、帰るとするか』
そう俺は空き地を探索してたものの踵を返している途中
先程まで居なかった影が前方からやって来た
『お前、あの時にいた奴だな?
私を探しに来たのか』
記憶を無くしたチャイナは口調も変わり顔付きも変わり瞬時では分からないくらいに別人になっていた
子供から大人になったよう、俺はそう思った
馬鹿でもわかるくらいに
幾度瞬きする俺は冷静に答える
『おめェの主に言われただけでィ。
別に個人的に来たわけじゃねェ』
『そうか。なら、一つ聞きたい』
頷く仕草をすると睨むように俺を見てきた
『なんでィ-?』