混ざらぬ色
そんな簡単に引っかかる訳…___

『あ、引っかかりました』

その言葉を聞き上の空中だった新八は、はっと青年の方を見ると

その酢昆布に噛み付く神楽がいた


『』

何も言えない新八

体は正直者だと心底思った

結構な時間神楽は噛み付いていて、記憶が戻ったのではないのかと勘違いさせられるくらいの勢いだった


噛み付くのを止めると


『お前、一体何者』


そう呟くと後ずさりをする。
真顔で。


オーバーなリアクションをするので新八は突っ込むのを躊躇う



それ位ヘタクソであった





『神楽さん、記憶を無くしたと聞いて駆けつけてきました』




『私の質問に答えろ!!!』



怒鳴った口調で神楽は言い放つ




その後に弱々しい声に変わった




『私は何だ。
こんな幼いのに、強い。

別に喧嘩なんかしたくはない。
ただ、女の子で有れば私は女の子でありたい』


予想外の言葉に仰天する新八。

しかし、青年の方は納得したと言わんばかりの顔である





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