私の声、届きますか?
学校に着くと霧嶺先生がまた挨拶をしてくれた。

「お、霧ヶ峰おはよう。」

私はいつも通りの挨拶で、少し安心した。もしかしたら昨日のは夢なんじゃないかって。

「おはようございます、霧嶺先生。」

少し気分が良かったので挨拶をしたら霧嶺先生は嬉しそうに笑った。霧嶺先生は嬉しそうに笑う顔は男の人の割には可愛い。しかし、普通に笑った顔はカッコイイと評判だ。

「ん、風邪には気をつけろよ。」

そう言って霧嶺先生は職員室の方へ去って行った。私はいつも通り屋上に向かった。
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