私の声、届きますか?
~屋上~

よし、誰もいないね!

私は屋上の端っこに寄った。楽譜とスマホなどを広げ、息を吸った。

「~~~♪」

そう、私は歌うことが好きで趣味でインターネットに投稿したりとかてしいる。まぁ、恥ずかしいけど個人情報は一切載せていないのでバレないとは思う。ここでは嫌なことは忘れることができる。あんな嫌いな親や恐怖感から。

私は家族は信用していない、姉の琴音以外は。


私の家族は父、母、姉と私だ。
父は霧ヶ峰財閥のなんか偉い人らしく性格は厳しすぎる。そして私を嫌う。母は実は本当の母親ではない。本当の母親は私が小さい頃に死んだらしい。今の母親は父とお金目当ての人だ。
姉は優秀で父と母に期待されているがその反面私は一応周りは優秀だと言うが親は認めていないのだ。腫れ物扱いなのだ。

私はそんな家が嫌で家でも離れに暮らしている。

だから私はこの歌っている時が一番の大切な時間なのだ。そう、この時間だけは何としても守りたいと思えるのだ……
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