私の声、届きますか？
「うぁっ！」

私は飛び起きた。嫌な夢を見た。昔の、言われ放題だったあの頃の。

「慣れたと思ったんだけどなぁ。」

言われ放題だったおかけで人を信じられなくなった。しかし、私への思いは愛情で鬱陶しいと思わず変わらず接してくれた姉さんだけが唯一の救いだった。それは今でも変わらない。

「準備するか。」

私は制服に着替え、朝ご飯の準備を始めた。お手伝いさんとかいるけど私は家では邪魔者扱いなので自分でご飯を作っている。姉さんが親にキツく言ってくれたおかげでお金だけは貰えている。親なんて、私にはただお金をくれる私を鬱陶しがっている人、としか認識していない。そりゃあ、授業参観や先生との面談や学校行事などは一切来てくれたことなんてないのでこんな認識になるのは当たり前と言っていいだろう。

「いただきます。」

少量でもご飯は食べないと体に悪い。お弁当も一応バランス良くし、晩御飯も少量だがちゃんと食べている。姉さんに心配させたくは無い。準備が終わったので、学校に行く。これがいつもの私の日常の朝。
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