幻が視る固定未来
ちなみに有希乃が戻ってきたのは130km/hで限界を感じたかららしい。本人はまだ納得してないようだが初心者としては中々の成績だと思う。

――あ、ちなみにオレは140km/hに当てることなら出来る。ホームランは難しい。ひょっとしたら有希乃が納得してないのはそのせいかもしれない。

それでも『楽しかった』と素気なく言ってくれたのは嬉しかった。思えばオレも“楽しかった”のだから。

ジュースを飲みながら休憩して、やっとオレ達は次の場所へと移動した。
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