幻が視る固定未来
――――――あ。
――――――え?
――――――どうして、オレは……オレはそんなことにも気がつかなったのだろうか。
オレは無趣味だけど好きなことはあった。
この時間、この有希乃といること。それはまぎれもなく楽しいと思える。
楽に、気軽に考える。それはオレにとっては不可能と昼間に言いきった。だけど経験はするのが一番だろうし、間違いなくオレは“有希乃ならいい”とそう思った。
「どうしたの?」
有希乃が無表情に聞くが、オレは全く別な言葉を返した。
「試しに、オレと付き合ってみるか」
「? どこかに行く?」
「いや、オレが有希乃に告白。有希乃といると楽しい。だから有希乃なら体験として付き合ってもいいなかって思った。ちょっと偉そうだな。もちろん断ってもいい。いや、やっぱり断わってくれ」
言っていて分かった。ちょっと恥ずかしい。
だけど有希乃は即答して請わることはなく、珍しく考えているようだ。でもきっと断るだろう。だってオレは確かに楽しいしけど有希乃はそうとは限らない。それに試しと言われて本当に付き合うだろうか? 助けという意味では断んないかもしれない。
それでも有希乃の口は開かれない。じれったい感覚にオレは限界が来て、とうとうオレは自分から忘れてもらうことにした。
――――――え?
――――――どうして、オレは……オレはそんなことにも気がつかなったのだろうか。
オレは無趣味だけど好きなことはあった。
この時間、この有希乃といること。それはまぎれもなく楽しいと思える。
楽に、気軽に考える。それはオレにとっては不可能と昼間に言いきった。だけど経験はするのが一番だろうし、間違いなくオレは“有希乃ならいい”とそう思った。
「どうしたの?」
有希乃が無表情に聞くが、オレは全く別な言葉を返した。
「試しに、オレと付き合ってみるか」
「? どこかに行く?」
「いや、オレが有希乃に告白。有希乃といると楽しい。だから有希乃なら体験として付き合ってもいいなかって思った。ちょっと偉そうだな。もちろん断ってもいい。いや、やっぱり断わってくれ」
言っていて分かった。ちょっと恥ずかしい。
だけど有希乃は即答して請わることはなく、珍しく考えているようだ。でもきっと断るだろう。だってオレは確かに楽しいしけど有希乃はそうとは限らない。それに試しと言われて本当に付き合うだろうか? 助けという意味では断んないかもしれない。
それでも有希乃の口は開かれない。じれったい感覚にオレは限界が来て、とうとうオレは自分から忘れてもらうことにした。