幻が視る固定未来
オレと有希乃は助歌を置いて訓練所から出て行った。
嘆き続けて哀れに見えたがオレの正体を勝手にばらしたんだ。有希乃こそ同じ側だったらいいものの、もし違っていたなら、どうなっていたか分からない。
とりあえず向かったのはオレの部屋、そこでもっと詳しい話を聞くことにした。
「マジかよ!?」
色々な話を有希乃から聞いた。
エデン出身者はほとんどが特殊な色の瞳と髪を持っているということ。その中でも特にかけ離れた色が地位の高さ、即ち強さを表しているということ。
そしてその色が後に“燦爛色(さんらんしょく)”と言われ、今の現代では解き明かすことのできない謎となる。
神素能力とは本来、神素を解放してから行わないと難しいということ。オレのやり方が最初から間違っていたということだ。
神素の解放事態知らないオレだけど、有希乃はしっかりと知っていた。むしろ理解したというよりも悟っていたらしい。
女性は主に補助となることが多いと聞かされていた。それは戦いの中でも。故に身体能力よりも神素の量、能力が高い。
だというのに有希乃は身体能力の方が高いらしい。親の影響も少なからずあるらしい。
さっきも有希乃は自分の親は二人とも隊長だと言っていた。オレの少ない知識の中でも、守護四神、及びその補佐となるもの同士は愛し合ってはいけないと聞かされたような気がする。
守護四神の場合は生まれた子がどちらを継ぐか分からないし、片方の四神が失われるから。だから“禁忌”となっている。
けど隊長同士の恋は、ただ優秀な子が少しでも多く生まれるようにと禁止されていたらしい。
守護四神と違い、隊長という位は受け継ぐものではなく選ばれるものだから。
嘆き続けて哀れに見えたがオレの正体を勝手にばらしたんだ。有希乃こそ同じ側だったらいいものの、もし違っていたなら、どうなっていたか分からない。
とりあえず向かったのはオレの部屋、そこでもっと詳しい話を聞くことにした。
「マジかよ!?」
色々な話を有希乃から聞いた。
エデン出身者はほとんどが特殊な色の瞳と髪を持っているということ。その中でも特にかけ離れた色が地位の高さ、即ち強さを表しているということ。
そしてその色が後に“燦爛色(さんらんしょく)”と言われ、今の現代では解き明かすことのできない謎となる。
神素能力とは本来、神素を解放してから行わないと難しいということ。オレのやり方が最初から間違っていたということだ。
神素の解放事態知らないオレだけど、有希乃はしっかりと知っていた。むしろ理解したというよりも悟っていたらしい。
女性は主に補助となることが多いと聞かされていた。それは戦いの中でも。故に身体能力よりも神素の量、能力が高い。
だというのに有希乃は身体能力の方が高いらしい。親の影響も少なからずあるらしい。
さっきも有希乃は自分の親は二人とも隊長だと言っていた。オレの少ない知識の中でも、守護四神、及びその補佐となるもの同士は愛し合ってはいけないと聞かされたような気がする。
守護四神の場合は生まれた子がどちらを継ぐか分からないし、片方の四神が失われるから。だから“禁忌”となっている。
けど隊長同士の恋は、ただ優秀な子が少しでも多く生まれるようにと禁止されていたらしい。
守護四神と違い、隊長という位は受け継ぐものではなく選ばれるものだから。