幻が視る固定未来
毎日が楽しい特訓
母上が決めた期間まで後二日程度。残り時間が少ない今。
すでに二日しかないというのにオレは全く焦っていなかった。自分でも不思議なくらい落ち着いている。
それは言うまでもなく、オレの唯一の秘密にして弱点である“玄武”を有希乃が認識と理解しているから。
いうならば今のオレは敵なし。恐いものなどない状態。
あぁ正にこの状況下で最強という状態。剣でも槍でもも持ってこい、オレは全て弾き飛ばしてやる。
とりあえずそんなオレが今、何をしているかというと訓練。しかも幻視の訓練。
目の前にいるのはどんな状況下でも表情を崩さない鉄壁。竹刀を持つ様が似合わないくせして雰囲気は剣豪並みと油断できない。
しかも安全という油断を消すために一切の防具を取り外している。
「有希乃、手加減なしだぜ? いいのかよ」
「いい。それにその台詞は私が言いたい」
「ああやってやる。さすがに負けられないしな」
「大丈夫。怪我しても“治せる”から。だから……」
早い! これが有希乃の本気か!
オレは有希乃の声と影が重なるのを感じ取り、すぐさま竹刀でガードする。手ごたえからどうやらガード出来たらしい。
すでに二日しかないというのにオレは全く焦っていなかった。自分でも不思議なくらい落ち着いている。
それは言うまでもなく、オレの唯一の秘密にして弱点である“玄武”を有希乃が認識と理解しているから。
いうならば今のオレは敵なし。恐いものなどない状態。
あぁ正にこの状況下で最強という状態。剣でも槍でもも持ってこい、オレは全て弾き飛ばしてやる。
とりあえずそんなオレが今、何をしているかというと訓練。しかも幻視の訓練。
目の前にいるのはどんな状況下でも表情を崩さない鉄壁。竹刀を持つ様が似合わないくせして雰囲気は剣豪並みと油断できない。
しかも安全という油断を消すために一切の防具を取り外している。
「有希乃、手加減なしだぜ? いいのかよ」
「いい。それにその台詞は私が言いたい」
「ああやってやる。さすがに負けられないしな」
「大丈夫。怪我しても“治せる”から。だから……」
早い! これが有希乃の本気か!
オレは有希乃の声と影が重なるのを感じ取り、すぐさま竹刀でガードする。手ごたえからどうやらガード出来たらしい。