幻が視る固定未来
やっといオレらしい意見が出たところでベッドに座り直して別な話を再開する。
――けどこの休憩時間を無駄な沈黙で過ぎたのがほとんどであったことは、まぁ誰しも予想出来たんじゃないだろうか? オレなりに考えた質問だが全て一行文字で返されれば逆に理解するのに時間がかかる。

何故ここに来たのか。
それは両親が母上に御恩があるから。なんとも分かりやすいような回答。しかも屋敷に住み込みらしく、休日だろうがいつでも近くにいるそうだ。
まぁオレが出掛ければいいだけのことだけど出かける予定もそんなにないしな。
他にも色々と聞くつもりだったが結局オレは時間通りに話を切り上げ勉強を再開した。
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