幻が視る固定未来
明日への一歩
次の日、オレは有希乃と付き合うことを正式に認められた。
けど、そんなことを許可されなくてもオレは勝手に有希乃と付き合う。堂々と胸を張ってな。

自由こそモットーだし、何よりもその方が楽しい。
今はあの大胆な告白から一週間くらいが経って、もちろん有希乃はオレの家にいつもの部屋にいる。ただ召使いでないし、学校も行ってないなら暇だと愚痴を零していたが、また有希乃はオレの召使いとして復帰した。
本当はオレと一緒に学校に通うというシュミレーションも考えていたけど、有希乃本人が召使いとして戻ると言ったから文句は言わない。ここで自由に楽しくだから召使いを認めないと言えば、それば自由でもないんでもない。ただのわがままだ。

有希乃はそうやってオレの召使いでもあり、そして特訓のパートナーでもある。なんの特訓であるかなんて聞かなくてもいいだろう? オレは玄武なんだから。
有希乃を取ったオレが玄武でなくなると思っていたのはオレくらい。他のみんなは全然そうは思ってなかった。
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