幻が視る固定未来
普段と何も変わらない通学路。
今日もなんの変りもなくオレは歩いて行く。

確か今日は進路の希望を出す日でもあったはずだ。
用紙には言うまでもない神路高校の文字しか書いていない。母も認めてくれた。まぁそれ以外に認めないだろうな。

オレが神路高校に受かるのか、それは五分五分ということ。
前に奈々が言ったが神路高校は武道を尊重している。だというのにオレは部活にも出てないから、大会成績などありはしない。

逆にオレが弓道部にでも入っていれば間違いなく全国制覇のレベルはあるだろう。
まぁ弓道部自体がなければ意味がないけど。まぁ中学で武道と言えばメジャーなので剣道とか柔道、空手とかそこらへんだろう。

そうゆう意味では玄武の象徴である弓道はマイナーなんだろうな。
けどそれを言うならば朱雀の象徴である槍術なんて部活として存在しているのかすら怪しいな。

とりあえず入学テストに筆記だけではなく実技として何かスポーツの一つでも用意されていると助かるのだが、まぁ普通はないだろう。
けど神路高校はあるらしい。
詳しくは知らないが、今回、つまりオレの時には存在するらしい。

なんか判定基準もぐんと上がり、入学は限られた人のみらしい。

オレは一応、推薦をもらうから一般よりも一足先に入学テストを受けるだろう。
推薦は一般より先に受けるのが神路高校の決まりらしい。他の学校はよく知らないが。
< 234 / 383 >

この作品をシェア

pagetop