幻が視る固定未来
事前に先生には推薦をもらうため神路高校に行きたいことは言っている。
しかし奈々同様反応はよくない。もっといい高校があるだの、態々合格しにくい学校に行く必要があるのかとか色々とうるさかったが、母さんが出てこればそれはもう大人しくなった。

だから無事に用紙も出すことが出来た。第一希望のみしか書いていないのにな。

――さて、オレは本当に神路高校に受かるのだろうか。
もしオレが玄武なのに落ちるようなことがあったらどうなるんだろうか。

固定未来として神路高校に行くと知っていたが、それでも固定未来の法則は崩れ、今オレは不確定未来を進行中だ。
何が起こるかなど分からない。

まぁもし落ちるようなことがあれば生徒じゃなくて教員として潜り込むか、来年また受けるさ。
どうせ生神の生まれ変わりだって二年は来ないんだからな。受けられるのかは知らねぇけど。

とりあえず受ける場所は決まっていて、なおかつ先に先生に話しているためオレはすぐに先生との話も終了して願書をもらった。
もちろん推薦ももらえる。まぁオレがもらえないなら他の誰ももらえないだろうけど。

しかも願書は他のクラスメイトが先生と話しているうちに書き終えた。もちろん速攻で提出。
これでオレはテストを受けるだけの状態。
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