幻が視る固定未来
「舞の実力はあの程度ではない。貴様の実力など取るに足らないものだとその体に叩き込んでやろう。私と一試合しろ」

挑発的な言葉や威勢は男に負けないくらい頼もしい。
そして長髪の女子に試合を申し込まれた男は見た感じから受ける気はないのだろう。まぁ関係のない試合をしたところで意味はない。

それよりも先生が認めないだろうが、まだ何も言わないのか。

「試合するわけないだろ？　俺の試合は終わったんだよ、そこの実力のない俺に負けた女と試合してな」
「逃げることは即ち私よりも弱いということを戦わずして表すということ。それが貴様の実力ということだ」

さて、冷静なのはどっちなんだかな？　今の一言でひっくり返ったな。
いや長髪の女子は最初から冷静だ。自分の言葉に責任を持っている。だからこそあそこまで言い切れる。
だけど危険だな。ああゆう男に挑発すると何をしでかすか分からない。
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表紙・目次

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