幻が視る固定未来
「わかりました」
「ならすぐに始める。相手は……」
「……すいません。私と試合させてください」
いきなりオレと先生の話に割り込んできたのは長髪の女。
まさかここまで恨みを買っていたのか? 相当自分で投げ飛ばしたかったんだな。
それなら投げ飛ばさせればよかったな。ここで出しゃばってくるくらいなら。
「君は雪櫻木葉か。君の試合はすでに終了している。それとも幻視灼蜘の知り合いか」
雪櫻木葉(ゆきざくら このは)か。
さっき名前は呼ばれていたが言いにくい名前だ。それとオレの名も相手に知られた訳で、雪櫻はなんて反応するだろうか。
ウソを言ってオレと知り合いと言い切るか、それとも正直に言うのか、まぁ巻き込まれたオレはいい迷惑だけどな。
「知り合いではない。けど初対面という訳でもない。さっきの騒ぎを講師も見ていらしたと思います。そして私の試合も。この幻視灼蜘には私が相手をするのが一番適していると考え発言させてもらいました」
長々と説明しやがって、ようはオレと試合してぶっ飛ばしたいってことだろ? まぁオレとまともに相手が出来るのはそういないけど、雪櫻ならまともな試合ができそうだ。
これはオレが決めることじゃないし、先生はなんて言うだろうか。
「ならすぐに始める。相手は……」
「……すいません。私と試合させてください」
いきなりオレと先生の話に割り込んできたのは長髪の女。
まさかここまで恨みを買っていたのか? 相当自分で投げ飛ばしたかったんだな。
それなら投げ飛ばさせればよかったな。ここで出しゃばってくるくらいなら。
「君は雪櫻木葉か。君の試合はすでに終了している。それとも幻視灼蜘の知り合いか」
雪櫻木葉(ゆきざくら このは)か。
さっき名前は呼ばれていたが言いにくい名前だ。それとオレの名も相手に知られた訳で、雪櫻はなんて反応するだろうか。
ウソを言ってオレと知り合いと言い切るか、それとも正直に言うのか、まぁ巻き込まれたオレはいい迷惑だけどな。
「知り合いではない。けど初対面という訳でもない。さっきの騒ぎを講師も見ていらしたと思います。そして私の試合も。この幻視灼蜘には私が相手をするのが一番適していると考え発言させてもらいました」
長々と説明しやがって、ようはオレと試合してぶっ飛ばしたいってことだろ? まぁオレとまともに相手が出来るのはそういないけど、雪櫻ならまともな試合ができそうだ。
これはオレが決めることじゃないし、先生はなんて言うだろうか。