幻が視る固定未来
「!」

なんだ、一瞬振り返った雪櫻に強烈な殺気を感じた。それも今までに受けたことのないような未知の感覚。まさかオレが恐怖した? まさかな……。

「私の負けだ。これ以上の試合に意味はない」
「は?」

何故か勝手に敗北を認めてるんだがどうゆうことだ。
まだ早いだろ? 何かするつもりじゃなかったのか、じゃないと一瞬感じた殺気はなんだ。

意味が分からないが雪櫻の一言で本当に試合は終了した。
先生は背後を取った地点でオレの勝ちを見出していたが、それはあの殺気を知らないから。絶対にまだ戦えた。一体どうゆうつもりだ。

オレの柔道の試験は結果はいいらしいが、オレ自身が全く納得しないまま終了した。
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