幻が視る固定未来
有希乃にはそれをオレの悪い癖と指摘したが、それは同じくエデン出身者が相手で神素の能力を持つものに対しての考え。
確かに能力としてなら武器の計上を変えることは出来るかもしれない。けど目の前にいるのは恐らく普通の人間だろう。人並み外れた身体能力があるようだが。
激しい攻防で竹刀が悲鳴を上げ出しているのでケリをつけてやる。
力押しになるが両手いっぱいに力を込め、思いっきり振る!
受け流すことも受けきることも不可能。
それほど力を入れた一撃だ。
オレが見た光景は雪櫻がさっきと同じように居合の構えから、見ていたはずの手首が掠れて見えた程度。きっと振ったのだろう。
そう思った刹那に伝わる衝撃、それは間違いなく竹刀同士がぶつかり合ったのだろうがすぐに衝撃は逃げた。
そして聞こえてきたのは竹が砕けた音であり、目の前で竹のカスが舞っている状況。
やはり竹刀が持たなかった。オレの竹刀は衝突で砕けた。
――だというのに同じ衝撃を受けたはずの雪櫻の竹刀は砕けてはいない。この差はいったいなんだというのか、思うに最後の一撃で仕掛けてきたのだろう。
確かに能力としてなら武器の計上を変えることは出来るかもしれない。けど目の前にいるのは恐らく普通の人間だろう。人並み外れた身体能力があるようだが。
激しい攻防で竹刀が悲鳴を上げ出しているのでケリをつけてやる。
力押しになるが両手いっぱいに力を込め、思いっきり振る!
受け流すことも受けきることも不可能。
それほど力を入れた一撃だ。
オレが見た光景は雪櫻がさっきと同じように居合の構えから、見ていたはずの手首が掠れて見えた程度。きっと振ったのだろう。
そう思った刹那に伝わる衝撃、それは間違いなく竹刀同士がぶつかり合ったのだろうがすぐに衝撃は逃げた。
そして聞こえてきたのは竹が砕けた音であり、目の前で竹のカスが舞っている状況。
やはり竹刀が持たなかった。オレの竹刀は衝突で砕けた。
――だというのに同じ衝撃を受けたはずの雪櫻の竹刀は砕けてはいない。この差はいったいなんだというのか、思うに最後の一撃で仕掛けてきたのだろう。