幻が視る固定未来
オレの振るタイミングに合わせて一番負担の掛っていた部分を文字通り居合した。
やれやれ、ホントに武人も超えてやがるな。

「このまま試合を続けるか」

投げかけられた言葉。
そんなもん返答は一つしかない。

「これ以上の試合は無意味だな、オレの負けだ。この状態じゃ戦えない」

負けを認める。
一本を取られずに負けるとは思ってもいなかった。だけど、これがオレの世界、玄武の戦いならば話は別なんだけどな。まぁこの試合じゃこれが限界だろう。

負けを認め面を取る。
すると先生がすかさず終了の合図を取ると一気に声援が湧いた。

注目されているってこと忘れてた。ヤバい結構目立ったぞ、これ。派手なことやり過ぎた反省しないとな。
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表紙・目次

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