幻が視る固定未来
雪櫻も面を取りゆっくりとしゃがみ面と竹刀を床に置く。
一つ一つの動作に無駄がない身のこなしはさすがだな。

「あれが真剣であっても結果は変わらなかった」

雪櫻がオレに向かって投げかけた言葉。
それはつまり真剣でもオレの持った真剣のみを破壊したということだろうか。

オレにそんな武器が違えば結果は変わったとは思わない。
状況が、世界が変わらない限り結果は同じ、オレの負けだろう。

それとも遠まわしに自慢してるのか、こいつそうゆうタイプには見えないけどな。

「どうゆう意味だ」
「聞いているのは私だ、お前は真剣でも私の剣を止めたか」

オレ聞かれてる側だったのか、言い方がいまいちつかめない奴だな。
それにしてもなんて答えてやろうか……普段から白羽取りは真剣でしかしてない、と言えれば簡単なんだがそんなの普通じゃありえない。
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