幻が視る固定未来
「受験の話じゃないなら、一体どんな話が?」
「相当受験結果が気になるんですね。でもこっちはもっと重要になることかもしれません」

そんな話があるのか!
それ一体なんだ? 
分からない。今のオレの頭では受験結果以上のことは見出でせない。

「待ちきれないという表情ですね。その話とは灼蜘、あなたと同じ守護四神、青龍から対面の申し出がありました。エデンでなら簡単に出来たことですが現世で守護四神に再会できるのは珍しいことです」

……衝撃的だった。
そして予想外だったのは言うまでもない。
まさかもうオレと似た存在に会えるとは思ってもいなかった。
神路高校に行っても、会えるとは限らないのにすでに会える。それは嬉しいことだ。確かにこれは受験結果に匹敵する。

「いつ会えるんですか? それよりも相手のこと、青龍のことをもっと教えてほしい」
「いつ会えるかはまだわかりません。それと現青龍について知っていることは“女”であることぐらいです。これもおかしな話なんです。まずどうやってこちらのことを調べたのか、そしてなぜ直接ではなく中継のものを通しての対面なのか、よく分からないことが多すぎます」
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