幻が視る固定未来
母さんは相手のことをよく知らない。

確かにこっちでも探すことが出来なかった存在をどうやって探したのかは気になる。
だけどオレ達の世界でなら、そうゆう能力を持った人がいるので通用する……そうか、もしそうでもこのタイミングがおかしいということか。

もっと早く対面することだって可能だ。
ましてやオレは神路高校に行くかもしれないないんだ。
そうなれば高校で会うことが出来る。その前に対面する手間はいらない。

でも中継の人を通すのは普通ではないか。
警戒する必要は確かにないけど、確信がないからそうするのかもしれないし、それが相手側の流儀なのかもしれないし。

「……って!? 青龍って女なのか。だって青龍は代々――――――」
「――――――そうです、男性しかなっていません。前代未聞の女性青龍ということになります」
「驚いた。母さんから聞いた青龍は男性が継いできたと聞いていたから」
「はい、しかしこれは私も青龍の妻から直接見せていただいたので間違いありません」

直接見てい以上、まず間違いない。
今回の青龍は女らしい。一体どんな女なんだかな。

この青龍との面談は中継の人と詳しく話し合わないといけないらしい。だから今の段階では対面があるということだけ。
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