幻が視る固定未来
「それで具現化する幻についても話は聞いたんだな? さっき言われたぜ」
「聞いた、けど……」
珍しく口ごもる有希乃。
分かりやすく問題発生ってことだ。
「どんな問題があった。今のオレじゃ難しいか。それともオレには無理か」
「はっきり言うと今の灼蜘には無理。神素の使い方、つまり幻視の使い方が違う」
「幻視に種類なんてあるのか? 受け継がれるものだから変わるものじゃないだろ」
「幻視は基本的に一つしかない。だけど神素には個人差がある。だから結果的に幻視にも変化が生じる。それに前玄武と灼蜘には決定的な神素量の差がある」
父は神素量が高い。
それは父の前の玄武が女性故に神素量が豊富であり、そしてその神素量をそのまま引き継いだ父は守護四神の中でも最強に近い存在だったらしい。
残念だけどオレはその神素量を受け継いでいない。父だからしょうがない。
「聞いた、けど……」
珍しく口ごもる有希乃。
分かりやすく問題発生ってことだ。
「どんな問題があった。今のオレじゃ難しいか。それともオレには無理か」
「はっきり言うと今の灼蜘には無理。神素の使い方、つまり幻視の使い方が違う」
「幻視に種類なんてあるのか? 受け継がれるものだから変わるものじゃないだろ」
「幻視は基本的に一つしかない。だけど神素には個人差がある。だから結果的に幻視にも変化が生じる。それに前玄武と灼蜘には決定的な神素量の差がある」
父は神素量が高い。
それは父の前の玄武が女性故に神素量が豊富であり、そしてその神素量をそのまま引き継いだ父は守護四神の中でも最強に近い存在だったらしい。
残念だけどオレはその神素量を受け継いでいない。父だからしょうがない。