幻が視る固定未来
誰もが理解できないこと。
人を具現化しようとするオレ。それは神の真似ごとであり、神以上のこと。

有希乃本人ですら理解など出来ないだろう。それでもオレは言いきる。

もし否定されたらどうするか?
それでもきっとオレは諦めきれない。その先に何があるか分からないけど、どっちにしてもオレにはそれしかやることが思いつかない。

「……」

否定の何も聞こえない。
何か迷っているのかすら顔が見えないので分からない。

そうしている内に意識の世界が崩壊を始める。どうやら意識が戻るらしい。
せめて、有希乃の答えが聞きたかった……。

そうしてオレは何も聞けないまま意識が戻る……?



「私も灼蜘に会いたい」
< 325 / 383 >

この作品をシェア

pagetop