幻が視る固定未来
……

…………

どうやらこの資料にはオレの必要とするものはない。けど少しは参考になった。神素について学んだような気もする。だけど意味はほとんどない。

別な資料を探そうとまた本棚の前に立つ。

「どれだ？」

探している中、ちゃんと見てなかったが端の方にタイトルのない資料を発見した。何か分からないので見ることにした。

「……！」

言葉はなく驚く。
一ページ目から“禁断”という文字がある。更にページをめくるとそこには“死者を蘇らせる”と書いている。

オレは黙々と一字も逃さずに読む。

……読んでみて分かったこと、それは最終的な父さんの感想にあった。
どうやら死者を蘇らせる術はない。生神ですら出来ないことをやろうとすること自体無謀なことだったと、時間の無駄だったと感想している。
けど次のページにはやることはなかったが魂を使い死者を具現化させることについて書いてあった。まさにオレがやろうとしていることだった。
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表紙・目次

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