幻が視る固定未来
ここで一つ話を変えるが、守護四神というのは普通“男”がなるものらしい。それが当たり前のことで、もし“女”が守護四神となったなら、それは“亜種”と呼ばれるらしい。
一体何が違うかというと、亜種の場合は体が弱く脆い体になるのだが、それを補う特別な能力と豊富な神素が与えられるらしい。
父の代にもこの亜種というものが存在して、白虎の神素はずば抜けて高かったと書かれていた。
しかし神素が高いのは亜種だけではない。男でも神素が豊富な守護四神がいる。それが前守護四神が亜種であった場合、亜種には劣るが普通の守護四神よりも豊富な神素、能力を持っていると言われている。
この擬似亜種の存在が前玄武こと父であった。
父の母親、オレから見ると御婆は守護四神の玄武、つまり亜種である。だから父は本当に強く、守護四神としてのセンスもあり、歴代の玄武の五本指には確実に入るほど強かったらしい。
だからこんなに苦労している幻視の扉も簡単に作り上げ、挙句の果てには具現の幻までも完成させてしまった。
オレがそれを継いでいることはないだろう。こんなにも空間の創造に手間取っているのだからセンスこそないに等しい。ひょっとすれば歴代の玄武ワースト五本指に入るかもしれない。
けど、そんなことで諦めるつもりはない。オレは絶対に父のような玄武になってみせる。少なくてもオレには父の血を受け継いでいるのだから。
母上の認める玄武になってみせる。
一体何が違うかというと、亜種の場合は体が弱く脆い体になるのだが、それを補う特別な能力と豊富な神素が与えられるらしい。
父の代にもこの亜種というものが存在して、白虎の神素はずば抜けて高かったと書かれていた。
しかし神素が高いのは亜種だけではない。男でも神素が豊富な守護四神がいる。それが前守護四神が亜種であった場合、亜種には劣るが普通の守護四神よりも豊富な神素、能力を持っていると言われている。
この擬似亜種の存在が前玄武こと父であった。
父の母親、オレから見ると御婆は守護四神の玄武、つまり亜種である。だから父は本当に強く、守護四神としてのセンスもあり、歴代の玄武の五本指には確実に入るほど強かったらしい。
だからこんなに苦労している幻視の扉も簡単に作り上げ、挙句の果てには具現の幻までも完成させてしまった。
オレがそれを継いでいることはないだろう。こんなにも空間の創造に手間取っているのだからセンスこそないに等しい。ひょっとすれば歴代の玄武ワースト五本指に入るかもしれない。
けど、そんなことで諦めるつもりはない。オレは絶対に父のような玄武になってみせる。少なくてもオレには父の血を受け継いでいるのだから。
母上の認める玄武になってみせる。