幻が視る固定未来
幻が視る不確定未来
オレは有希乃を具現化したことを後悔しない。間違ったことをしてない。

もし他の誰かが否定してもどうでもいい。
問題なのはオレと有希乃がお互いに否定しないこと。
けど否定しないから存在出来る。だから問題ない。

有希乃はオレの召使い。
オレは有希乃のご主人様。

そして何よりも最高の友である。今はまだそれでいい。オレの気持ちはまだこのままがいいと思っている。

もしこの先、オレと有希乃にすれ違いがあるか……それはいくらなんでもありえることだろう。
何故なら有希乃はオレの人形ではなく自分の意思を持つ一人の“人”なのだから。

それはそうやって思い続けたい。

だから何かあってもちゃんと話して解決したいし、出来れば喧嘩くらいしたい。
もちろん口喧嘩だけど。まぁ有希乃相手にオレは不満は一つないだろう。
だから有希乃から言ってほしい……けどそっちの方が無理な話か。
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表紙・目次

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