幻が視る固定未来
「それってどんな奴なんだ? 同じクラスメイトだった奴か」
「相手はどんなことにも忠実で、正確。明るいようで明るくない。だけど暗い訳でもない。もっと気を楽に生きていけばきっと変われる。そんな人」
意外と話した木下なんだが、それってちょっと木下本人にも似ているし、ちょっとオレにも似ているような気もする。
「そいつとなら、オレも友達になりたいかも」
「無理」
オレの呟きはあっさりと木下に却下された。それこそさっき、オレがした条件反射のように。
突然のことで唖然としてしまったが、どうしてこんなにもはっきりと言い切るのか知りたい。
「なんでそんなに言い切れる」
「無理だから」
「だからなんで!」
ちょっとムキになって、珍しく声を張り上げた訳だが、それでも木下の表情は変わらない。
そのおかげでちょっと自分でも冷静になろうと思えた。
オレが落ち着いたことを悟った木下は理由を口にする。
「灼蜘は自分と友達になりたい?」
「は?」
……ちょっと待ってくれ。それはひょっとして、
「その相手ってオレのことか」
「他にいない」
「え、けど……え、なんでだ?」
まさか自分の名前で出てくるとは夢にも思く、オレは非常にテンパっていた。
けど木下はそんなことには構わず話しを進める。まぁ聞いたのはオレなんだけど。
「相手はどんなことにも忠実で、正確。明るいようで明るくない。だけど暗い訳でもない。もっと気を楽に生きていけばきっと変われる。そんな人」
意外と話した木下なんだが、それってちょっと木下本人にも似ているし、ちょっとオレにも似ているような気もする。
「そいつとなら、オレも友達になりたいかも」
「無理」
オレの呟きはあっさりと木下に却下された。それこそさっき、オレがした条件反射のように。
突然のことで唖然としてしまったが、どうしてこんなにもはっきりと言い切るのか知りたい。
「なんでそんなに言い切れる」
「無理だから」
「だからなんで!」
ちょっとムキになって、珍しく声を張り上げた訳だが、それでも木下の表情は変わらない。
そのおかげでちょっと自分でも冷静になろうと思えた。
オレが落ち着いたことを悟った木下は理由を口にする。
「灼蜘は自分と友達になりたい?」
「は?」
……ちょっと待ってくれ。それはひょっとして、
「その相手ってオレのことか」
「他にいない」
「え、けど……え、なんでだ?」
まさか自分の名前で出てくるとは夢にも思く、オレは非常にテンパっていた。
けど木下はそんなことには構わず話しを進める。まぁ聞いたのはオレなんだけど。