幻が視る固定未来
友達世界を視る
有希乃と友達になって大分経った。
今はもう夏休みが近付いている。
妙に暑い日々が続くのに、木下の表情は一向に変わらないのは凄過ぎる。もし何か暑さを感じない方法があるなら伝授してほしい。
そういえば木下と友達になったことは助歌にも、母上にも言っていない。流石にそれはまずいような気がするから。
――だったら何も変わらないと思うだろう。けどちょっとだけ変わったことがある。それも有希乃とオレの間でだけ。
それは何か。
まずは今の状況。
今いる場所は家ではない。休日には人で埋まるショッピングモール。ものすごい人の量だが、それはもちろん休日だから。
オレは有希乃と一緒に買い物をしている。もちろん召使いとして一緒にいるのではなく友達として一緒に遊んでいる。
変わったのはそれだけじゃない。もう一つ変わったのが会話。
「やっぱりサンダルくらいは欲しいな。スニーカーだけって夏にはありえなだろ?」
「どうせ行く場所もないからどっちでもいいと思う。けど私もサンダルは欲しい」
「有希乃だって行く場所ないだろ? サンダルなんか必要か」
「灼蜘には言われたくない。私は欲しいから買う」
「ははは、そうだな。オレも欲しいから買うんだ。ちょうど靴屋があるな、入ってみるか」
「もちろん」
この会話で分かるように、有希乃の声のトーンは変わっていないのが口調が変わっている。
少しの冗談も言えるし本当に友達っぽい会話。もちろんのこと休みの時にしかこの口調はないが、それでもオレは十分。
今はもう夏休みが近付いている。
妙に暑い日々が続くのに、木下の表情は一向に変わらないのは凄過ぎる。もし何か暑さを感じない方法があるなら伝授してほしい。
そういえば木下と友達になったことは助歌にも、母上にも言っていない。流石にそれはまずいような気がするから。
――だったら何も変わらないと思うだろう。けどちょっとだけ変わったことがある。それも有希乃とオレの間でだけ。
それは何か。
まずは今の状況。
今いる場所は家ではない。休日には人で埋まるショッピングモール。ものすごい人の量だが、それはもちろん休日だから。
オレは有希乃と一緒に買い物をしている。もちろん召使いとして一緒にいるのではなく友達として一緒に遊んでいる。
変わったのはそれだけじゃない。もう一つ変わったのが会話。
「やっぱりサンダルくらいは欲しいな。スニーカーだけって夏にはありえなだろ?」
「どうせ行く場所もないからどっちでもいいと思う。けど私もサンダルは欲しい」
「有希乃だって行く場所ないだろ? サンダルなんか必要か」
「灼蜘には言われたくない。私は欲しいから買う」
「ははは、そうだな。オレも欲しいから買うんだ。ちょうど靴屋があるな、入ってみるか」
「もちろん」
この会話で分かるように、有希乃の声のトーンは変わっていないのが口調が変わっている。
少しの冗談も言えるし本当に友達っぽい会話。もちろんのこと休みの時にしかこの口調はないが、それでもオレは十分。