幻が視る固定未来
「さっき、隣のクラスの子に告白されてなかった?」
「あぁされたな」
教室に戻るや否や芳原が質問してくる。どこからそんな情報を仕入れたやら、こいつの情報源を知りたいものだ。
「それでOKしたの?」
「してない」
「へぇ、結構人気のある子らしいよ? やっぱり知らない子は駄目なの?」
「人気があるのも知ってるし、全く知らない訳でもない。ただ付き合う気がないだけだ」
「ふーん、そっか」
芳原は意味ありげな表情を残し、チャイムの音で自分の席に戻っていく。
それにしても、どうやらこの告白を断ったってのは一日で同学年の半数以上知っていたらしい。
なんだ、告白時だけ校内放送でも流れてたのか、と思うほど。噂ってのは怖いものだ。けど直接オレにそのことを聞いてきたのは物好きのクラスメイトの芳原、後はあの女子生徒の親友と名乗る者だけ。
この親友はどうやらオレが断ったのが気にいらないらしく、どうゆう流れなのか友達から始めて欲しいなんて言ってきた。
だけどまぁ友達くらいならいいと言うと嬉しそうに帰って行った。
はぁ、なんだこれは? だったら最初から友達から始めて欲しいと言えば断らなかったのにな。
よく分からないながら、ようやくオレは解放されて家に帰った。
「あぁされたな」
教室に戻るや否や芳原が質問してくる。どこからそんな情報を仕入れたやら、こいつの情報源を知りたいものだ。
「それでOKしたの?」
「してない」
「へぇ、結構人気のある子らしいよ? やっぱり知らない子は駄目なの?」
「人気があるのも知ってるし、全く知らない訳でもない。ただ付き合う気がないだけだ」
「ふーん、そっか」
芳原は意味ありげな表情を残し、チャイムの音で自分の席に戻っていく。
それにしても、どうやらこの告白を断ったってのは一日で同学年の半数以上知っていたらしい。
なんだ、告白時だけ校内放送でも流れてたのか、と思うほど。噂ってのは怖いものだ。けど直接オレにそのことを聞いてきたのは物好きのクラスメイトの芳原、後はあの女子生徒の親友と名乗る者だけ。
この親友はどうやらオレが断ったのが気にいらないらしく、どうゆう流れなのか友達から始めて欲しいなんて言ってきた。
だけどまぁ友達くらいならいいと言うと嬉しそうに帰って行った。
はぁ、なんだこれは? だったら最初から友達から始めて欲しいと言えば断らなかったのにな。
よく分からないながら、ようやくオレは解放されて家に帰った。