らしくないけど

……よかった。

「ありがとね、3人とも」

真っ白なドレスを身に纏った咲良がいて。こいつ、蓮くんの隣に並ぶために産まれてきたんじゃないかって、柄にもなくそんなことを思った。


「……すげー、綺麗」

そんな言葉しか出てこないけど、本気でそう思う。

幸せそうに笑う咲良を見て、俺も心の底から嬉しいと思えることをどれだけ待ち望んでいたか。

「んふふ、ありがとう」


白城じゃないけど、ほんとに親みたいな気分になってきた。親まではいかなくても、妹見てるみたいな気分。

これから蓮くんと2人で一緒に生きていくことが幸せで、それを一緒に喜べるやつがたくさんいて……幸せだよな、もう。

「茉央ーっ、すごい綺麗!ほんとに綺麗!」

「んふふ、褒めすぎだよ」

「いやマジで、俺予想してたより綺麗でビックリしてんだけど!」
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