らしくないけど
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壇上に並ぶ2人はこれ以上ないくらい幸せそうで。
今まで苦労した分…って俺が言えることじゃないけど、これからは誰よりも幸せになってほしい。
「…俺ほんとにヤバい」
「見りゃ分かる。ここで泣いたらなかなかヤバい」
「白城くんってほんとにバカだよね」
無事に式が終わって、式場の外で2人が出てくるのを待ってるときだった。今さら感極まった白城の泣きそうな感じに俺も高橋も呆れ顔。
マジでヤバい。
式中ならまだしもそれが終わった後のこの感じは訳分かんねえ。
「いや、ほんとに結婚したんだなって思ったらなんかさ…いや、うん。俺もう分かんないけどおっさんみたいじゃね?」
「涙腺弱くなってるおじさんみたい」
「あー、歳重ねた人特有のな」
「ちょっとお前ら言い過ぎね」
そう言う俺も、式中に少し泣きそうになった、なんて言えるわけないけど。
「まあでも、これで安心っていうか。幸せそうで何よりっつーか」