恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「シャワーを浴びてこい」
「部長は?」
「あとでいい。それより」
手で作ったちょんまげを、日下部長が左右に揺らす。
「“部長“じゃないだろ」
「はい?」
「昨夜、名前で呼べと言ったはずだ」
そうだっけ。
半分夢の世界に行っちゃてて、よく覚えてない。
しかもそんなこと突然言われても。照れくさくて仕方がないや。
「す、すみませんっ」
私はベッドから抜け出し、そのあたりにあった服で体を隠しながら、逃げるように寝室を出た。