恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
結局、一成が車を停めた近くの公園に移動することに。
私は鍵とスマホと財布だけを持ち、母に書置きして家を出た。
公園まで歩く五分ほどの間に、私は副社長に聞いたことを一成に話す。
「なるほど。そこまで聞いているなら話は早い。兄貴にしては珍しく、嘘や誇張がないようだ」
公園についた私たちは、街灯の近くにあるブランコにひとりずつ腰をかける。
「母の話はとにかく、お前が気になっているのは理沙のことだよな」
こくりとうなずくと、一成は病院で私と別れてからのことを語りだした。