恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「嫌です! 私、休職します。ほとぼりが冷めたあと、また……日下部長と仕事がしたいです」
やっと新しい仕事にも慣れてきたところなのに。
まだまだやりがいまで感じる余裕はない。だからこそ、まだ今の仕事を続けたいのに。
「無理だって。他の社員の気が散るから、ダメ。お前はよくても、他人の迷惑になる」
副社長の言葉に、頭を金づちで殴られたような衝撃を覚えた。
私が周囲の視線に耐えられても、周りが私と仕事をしたくないと思ったら……。
営業部の業績に影響が出たら、部長である一成にも迷惑をかけてしまう。
「姫、無理に続けることはない。仕事を辞めて、俺のところに来ればいい」
「え……」
一成がこちらを向いた。かと思ったら、両肩をつかまれ、顔をのぞきこまれた。
「結婚しよう、姫」
は……け、結婚……!?
なにそれ。まだ付き合って間もないのに。
そりゃあ、二人の愛情マックスなら、そういう展開でもおかしくないだろうけど。