恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
『私も、会いたい』
返信する指が震えた。
まだ丸一日も離れていないのに、こんなに会いたいなんて。
だって、いつも会社に行けばあなたに会えると思っていたんだもの。
おかしいね。最初はとっても無愛想で、あなたなんかのどこがいいのか、さっぱりわからなかった。
なのに、ほんの出来心であなたを誘ってしまってから、すべてが変わった。
私があんなことをしなければ、一成にとっても不名誉なあんな記事を書かれなくて済んだのに。社長の病気も知られて、会社に迷惑をかけてしまった。
それ以降、彼からの返信はなかった。
そっとカーテンを開けて外を見ても、誰も立っていない。それだけで泣けてくる。
暗い部屋の中で、自分がどれだけ一成を好きだったのか、痛いほど感じていた。