恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「ですよね。現実的にムリです。任命されてもお断りします」
「そうだろう。父も僕も、必死で説得した。何も知らない小娘に会社を任せるのは危険すぎると」
その通りだと思います。任せられても困る。
うんうんとうなずくと、専務の息子はため息を吐き出した。
「社長もなんとか納得してくれた。しかし、その次に何と言いだしたと思う?」
「全然想像つきませんけど……」
「じゃあ、白鳥姫香を花嫁にできた人物に会社を任せると言いだしたんだ。あんたが選んだ人物なら、間違いないだろうと」
な、なんですって! ちょっとお見舞いに行ったくらいで、どうしてそこまで?
いや待てよ……もしや、副社長が私にちょっかいかけてきたのも、社長に同じことを言われたから?
それなら納得がいく。
何の理由もなしに、こんな普通のOLがイケメン御曹司たちに次々に求愛されるわけない!