恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「ちょっと、何をするつもり?」
暗くてよく見えないけど、周りは真っ暗で、他に建物がないみたい。
代わりに月光に照らされた木々の葉が揺れているのが見えた。
どこの田舎よ、ここ。もしや、専務の別荘とかそういうところ?
「お仕置きをすると言っただろう。無理にでもうんと言わせてやる」
ぐいぐいと引っ張られ、家の裏に連れていかれる。
そこには、小学校にあるような古い焼却炉と思わしきものがあった。
骸骨野郎は片手で私を捕まえたまま、乱暴にその扉を開ける。
まさか、ここで燃やすつもりじゃないでしょうね。
「ま、待って。専務も殺すなって言ってたはず……わあ!」
そんな言葉なんて聞かず、骸骨野郎は私の背中を思い切り押した。
暗い空間に放り込まれた私は受け身も取れず、思い切り地面にのめり込む。
そこにあったのは、古い灰だった。
嫌なにおいとともに、鼻から口からそれが舞い込んで来て、勢いよく咳き込んだ。