冷たいキミの溺愛
申し訳なさそうに手を合わせて、ひたすらスリスリする私に
「はぁ…」
盛大にため息を零したこうちゃんが、
「でも、今日は楽しかったな。」
「えぇ〜〜〜〜!!!?今、なんて??」
柄にもなく優しいこと言うから、思わず目を見開いちゃったじゃん!?
あの、あのトゲトゲしかしてないこうちゃん(いや、それも魅力の1つなんだけど)が、今”楽しかった”って言ったよね??言ったよね??
「っ!!…こうちゃぁあ〜ん!!私とのデート楽しかった?嬉しかった?幸せだっ…」
「だから、この仮(おんぶ)は今度 フィッシュバーガーとポテトのセット奢りでチャラにしてやる。」
私の言葉を遮って続けられたこうちゃんの言葉に思う。
あぁ…なるほど。
あなたやっぱり悪魔ですね?
そんな色っぽい眼差しで見つめられて、私がNOと言えるわけ、ないじゃん!!
「…っわ、分かったよ!あ、奢ったらギューしてくれる?」
奢るよ、奢りますとも、奢ればいいんでしょ!!!だから、代わりにギブミーハグ。
「キモい。つーか、それじゃ俺のが損じゃん。」
こうちゃんにとって、私へのハグ=損。ここテストでますよ〜。
こうして、楽しい楽しいこうちゃんとの遊園地デートは幕を閉じた。(次はどこ連れてってもらおっかな〜♪)