冷たいキミの溺愛
やっほーーい!!
青い空!白い雲!そして、せせらぐ川〜!!
「葵〜!早く早く〜!」
「…テンション高っ、うるさっ。」
おかしくない?
親友の態度としておかしくないか??
もっと一緒にはしゃごうよ〜葵さ〜ん。
そうなんです。
今日は待ちに待った遠足!
な・ん・と
聞いて驚け、我が校の大型遠足は全学年参加だから…
愛しのマイダーリン(ではありません)こうちゃんも来てるのだ!!
「それにしてもカレーじゃ定番すぎてつまらないから、シチューって…」
「発想力乏しすぎかよ教師たち。」
あ、思ってることは同じみたいで良かったよ葵。
そう、これから遠足定番のカレー…ではなくシチューを作るんだけど
もちらん、こうちゃんも参加してる遠足だよ?こうちゃんがいるのに、側にいないなんて…うん、あり得ないよね?
ってなわけで、さっきのハイテンションな私は、こうちゃんたちの班の近くでシチュー作りをするべく場所取りに必死だったわけ。
「こうちゃ〜〜〜〜ん!!偶然だね!!お隣なんて奇遇だね!!いや、運命かも?」
隣で作業を開始しようとするこうちゃんに両手をブンブン振って”瑠璃、ココにいますよ”アピールをすれば、