冷たいキミの溺愛
「どう考えてもお前が仕組んだ必然だろ。」
いつもの冷たいトーンで返ってくる返事。あぁ、それ!それです!!
もう、こうちゃんになら何を言われてもときめく自信しかないよ。(危)
今日もツンツンこうちゃん健在!!その目に見つめられたら、もうそれだけで痺れるって、ほんと!!
な〜んて、こうちゃん病を発症していた私に聞こえて来たのは
「あ!逢坂くん、これあっちでいいかな?」
「あの…逢坂くん、一緒に具材切ってもらえる?」
「逢坂くんは普段 料理とかするの?」
おいおいおいおい!ちょっと待て〜い!!!
お?なに?モテモテなの?バカなの?
はっ!……そうか、学年が違うから普段こうちゃんがどんなに人気なのか知らなかったのか。
こりゃいかん。負けるな瑠璃。
そして私の脳は、私に命令を下した。
【こうちゃんの隣ヲ死守セヨ】
「合点承知〜〜!!」
「はぁ?…ちょ、瑠璃?」
隣から聞こえる葵の声もスルーして、大きな独り言を漏らした私の今日のミッションはこうちゃんの隣をキープすること!!