冷たいキミの溺愛


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そしてその日の夕方。
私はこうちゃんの部屋に勉強を教わりに来てたんだけど…。


「ーーーだからこれがこうなって、最終的な答えは2x+7yになる。わかった?」

「ふふふふふふ…」

「おい瑠璃、お前ちゃんと聞いてる?」


私相沢瑠璃……大好きな人の部屋に2人きりで集中なんてできませんっ!!

分かる ⁉︎ この状況!
2人きりだよ ⁉︎ 密室だよ ⁉︎ しかも隣にこうちゃんがいるんだよ!?!?

机じゃ狭いからって床にテーブル置いてやってるんだけど、正面じゃなくてまさかの隣!!

瑠璃ちゃん鼻血出ちゃう…っ!



「はぁ…。瑠璃、一回戻って来ようか」

「ぬふふふ…へへへへ〜…」

「…わかった。勉強頑張って総合点6割取ったら1カ月後出禁の話取り止めにしてやる」

「え!本当っ?!」

「……こういう時は反応すんだな」


はぁ、とこうちゃんは呆れたようにため息をつくけど、私はもう聞いてしまった!

教えて貰えて、しかも出禁なし!!
こんな嬉しい話はないっ!


中学の時から総合4割が限界だった瑠璃ちゃん、今回は頑張っちゃいますっ!!


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