冷たいキミの溺愛
ってなワケで!
「こうちゃん!私ここに泊まって夜通し勉強する!」
「………は?」
私はいいことを思いついてしまいました。
「だってだって!夕飯の時間になったらお開きだなんて、そんなので良い点取れないもん!ここに泊まれば、いつでもこうちゃんに教えて貰えるしっ。私の未来も安泰だよ!」
ナイスだ自分!なんてウキウキしている私とは対照的に、こうちゃんの表情はどんどんと険しくなっていく。
「あれ、こうちゃん?」
もしかして、怒らせちゃった…?
明らかに怒っている様子のこうちゃん。
「瑠璃?」
「は、ハイ…」
名前を呼ばれただけで私の脳内危険信号は発信される。
やばい。これはやばい。
毎朝部屋に起こしに行くだけでも怒られるのに、泊まるだなんて言ったからだ…!
出禁延滞される…!そう思って覚悟を決めたのに。
「ここ座れ」
「…へ?」
何故かベッドの上に座らされた。