冷たいキミの溺愛
普段こうちゃんが使っているベッド。
いつもならここでニヤけて発狂してテンション狂いまくるところだけど、今はそれどころじゃない。
というか
ーーーーートン、
「わっ…!」
そんな喜ぶ隙を与えない程すぐに、こうちゃんに軽い力で肩を押されて倒れこんでしまった。
必然的に私はこうちゃんのベッドの上で仰向けの状態になる。
そして何を血迷ったのか、
「こ、こここここうちゃんっ!?!?」
こうちゃんは私の上に覆いかぶさるような体勢でベッドの上に乗った。
こ、こ、これって…私押し倒されてる ⁉︎
え、ちょっと待ってっ!何この状況 ⁉︎ いくら私でも全くの想定外だよ!!!
「瑠璃」
「ははははははいっっ!」
凄い至近距離から名前を呼ばれて、もうテンパるしか出来なかった。
「男の部屋に泊まるって、どういうことか教えてやろうか?」
そう言ってスルッと私の頬にひんやりとしたこうちゃんの手が触れる。
「えっ、ちょ、待って…!」
こうちゃんの綺麗な顔がすぐ目の前まで近付いて来た。