冷たいキミの溺愛
こ、コレって…まさかのキス ⁉︎
待って待って!まだ心の準備が…!!
それでもどんどんと距離を縮めてくるこうちゃんを見て思わずギュッと目を瞑った………が。
「ムフッ」
唇…いや、顔全体に触れたのはモフモフとした何かで、まず明らかにこうちゃんの唇ではないと脳が判断する。
そろ〜っと目を開けると目の前にいたのは、いつかのこうちゃんの誕生日プレゼントにあげた大きいクマのぬいぐるみだった。
「な…っ、ななな何コレ!」
もう何が何だか分からなくて、とりあえずベッドの上で体を起こす。
こうちゃんはもうとっくにベッドから降りて私の解いたテキストを眺めていた。
それでもチラッと私の方に顔を向けて、
「これで分かったろ?もう簡単に男の部屋に泊まるとか言うなよな」
なーんて言っちゃうから、もう簡単に言わないと決めた瑠璃ちゃんなのでありました。
ーーーーーーーちなみに。
「や…っ、やったぁ〜〜〜〜〜!!」
1週間のこうちゃん(愛の)スパルタ勉強会のおかげで私はまさかの7割という史上最高記録を叩き出し、1カ月出禁ペナルティーは回避!!
この後こうちゃんに報告しに行って抱き付こうとしてうざがられたのは言うまでもない。