冷たいキミの溺愛
「なに、その顔」
「か、楓行っちゃった…く、唇!!!こうちゃん!なにあれ!待って、待って…キャーーー!!」
俺の隣で叫ぶ瑠璃の額を、俺は軽く叩いた。
本当、騒がしいヤツ。
これから、こんなヤツの面倒を見ないといけないと思うと、本当嫌になる。
でもそれは、今に始まったことじゃなくて、幼馴染みの俺にとってはいつも通りのこと。
そのいつも通りのことに、今日から少し変わったことが付いてくるだけ。
「瑠璃、俺さ、お前のこと好きみたい。
責任とれよ」