冷たいキミの溺愛
そ ら.

*冷たいキミの溺愛*




【瑠璃side】



「え?今なんて?」

「いや、だからっ!
私こうちゃんの彼女になったんだって!」

「そんなこと前から言ってるじゃない」

「だから〜!本当の彼女になったの!」

「どうせあんたの妄想に過ぎないでしょ」

「もうっ!バカー!!」


次の日の朝。


謎に興奮して一睡も出来なかった私は、学校に着くなり葵に昨日の出来事を話した。


だけど葵ってば。
全然信じてくれないしっ!!


そりゃあね?今まで散々こうちゃんとのラブラブな妄想を葵に伝えてきたわけだけど。

ちょっとは信じてくれてもよくない?!

祝福してくれてもよくない?!


「瑠璃?今日はエイプリルフールじゃないんだよ?」

「分かってるし!バカー!!」


私だって急な出来事でまだ信じ難いのに、葵にそんなこと言われ続けたら...。

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