冷たいキミの溺愛
...はあ。
それにしても本当綺麗な顔。
モデルとかすればいいのに。
絶対売れるのに。
こうちゃんの写真集だって買い漁るのに。
...ハッ。
ダメダメ。
そんなことになったら私のこうちゃんが世界のこうちゃんになっちゃう!
「だれが世界のこうちゃんだよ」
そのとき。
「わっ」
そんな呟きとともに、パシッと両腕を掴み取られて。
...ドキ。
顔を上げれば、近距離でぶつかるこうちゃんとの視線。
「こうちゃ...」
...そして。
「瑠璃」
「はいいいい!」
「...目ェ、つむって?」
「はいっ。目ですね!!はいいい」
ギュッと私は目をつむって。
この流れは...もしかして。
想像するだけでも心臓がドキドキして、苦しくて。
息が詰まりそう。