冷たいキミの溺愛




「こうちゃん!!おっきろー!!」


そして私は今日も、スヤスヤとベッドの上で眠っているこうちゃんめがけて勢いよく飛び乗る。


「...うっ...」

「朝だよー!起きなさーい!」

「重い。まじ痩せろ。内蔵全部出てきそう」

「うるさっ」


お目覚めの悪いこうちゃんのおでこをペチッと軽く叩く。


「つか毎日毎日俺起こすためだけに早起きして...
まじお前ババアだな」

「だってこうちゃんに早く会いたいんだもん」

「.........。よくそんなこと平気で...」

「ん?なあに?」

「...んもねーよ」


プイ、と軽くため息をつきながら顔を逸らすこうちゃん。


あーあ。ため息すらも爽やかだなんて。
こうちゃんは本当に私と同じ人間なのかな。

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