真実はメイドだけが知っている。
捜索
あの日、僕は珍しく妹と喧嘩した。
「お兄ちゃんのばかっ!!」
どうして僕はまゆを追いかけなかったんだろう。
どうせ、腹が減ったら帰ってくるし。
いつものことだ。
そう思って放っておいた。
けれど、その日からまゆは―
僕の妹は帰ってこなかった。
「お兄ちゃんのばかっ!!」
どうして僕はまゆを追いかけなかったんだろう。
どうせ、腹が減ったら帰ってくるし。
いつものことだ。
そう思って放っておいた。
けれど、その日からまゆは―
僕の妹は帰ってこなかった。