冷たいキミの溺愛。
うっきゃー!!登場の仕方までかっこいい!!


腕を組んでトンと壁にもたれるこうちゃん。


何その体勢!!キュンキュンするからやめて!!まぶしすぎっ!!私の家でふたりきりなんて、もう死ねる!!死んでもいい!!今だから言えるお母さんありがとう!!!!


でも…今は心を鬼にしなきゃ!!押してダメなら引いてみろ!!

自分にそう言い聞かせて。


「わ、私自分の部屋でやることあるから、こうちゃんはリビングでテレビでも見ててーーひやあ」


こうちゃんの前をささくらと通りすぎて階段をのぼろうとしたのに、パシリと腕をつかまれてそのまま引っ張られ、グラリと視界が揺れ動いたと思ったら私はこうちゃんと壁に挟まれており、目の前にはこうちゃんの綺麗な顔があった。


ひゃあああああああ。


突然のことに一気に心臓の鼓動が加速する。


「お前…昨日から様子へんだろ?」


トン…と私の顔の横側に手のひらをついてそう質問される。
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